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よくわかる組み込みシステムのできるまで

定価(税込)  1,944円

著者
サイズ A5判
ページ数 176頁
ISBNコード 978-4-526-05467-9
コード C3054
発行月 2005年05月
ジャンル 電気・電子

内容

ソフトウェアとハードウェアが密接に絡み、わかっているようで理解しづらい「組み込み」システムについて、企画段階からハードウェア・ソフトウェアの設計・開発・生産・保守までを製作フローに沿って平易に解説した入門書。

目次

目 次



はじめに



第1章 「組み込みシステム」って何?



1-1 組み込みシステムの定義

1-2 組み込みシステムの実例

1-3 「コンピュータ」とは

1-4 からくり人形システムの例

1-5 パソコンと組み込みシステムの違い

1-6 組み込まれているのは「アルゴリズム」

1-7 本書の構成





第2章 組み込みシステムの特徴と課題



2-1 組み込みシステムの全般的な特徴

2-2 コストの制約と電力消費

2-3 リソースの制約と専用ハードウェア

2-4 リアルタイム制約

2-5 ファームウェア

2-6 長寿命と100%の信頼性

2-7 パソコンの中の「組み込み」技術

2-8 ビジネスとしての組み込み業界

2-9 組み込み業界のエンジニア像とは





第3章 組み込みシステムの開発例(1)一品料理



3-1 ターゲット例 : 「新しいインターフェース(楽器)」

3-2 企画・設計フェーズ

3-3 ハードウェア開発フェーズ

3-4 ソフトウェア開発フェーズ

3-5 クロス環境による開発

3-6 モニタによる開発とデバッグ

3-7 検証ツール : オシロスコープ





第4章 組み込みシステムの開発例(2) 専用装置



4-1 ロボットとカーエレクトロニクスの例

4-2 ターゲット例 : 「統合センシングシステム」

4-3 企画・検討フェーズ

4-4 ハードウェア設計・開発フェーズ

4-5 ソフトウェア設計・開発フェーズ

4-6 試作・デバッグのフェーズ

4-7 製造、保守のフェーズ

4-8 OSとソフトウェアのROM化





第5章 組み込みシステムの開発例(3) 量産製品



5-1 ターゲット例 : 「遊技機用・音源システム」

5-2 企画・分析フェーズ

5-3 システム検討・構築フェーズ

5-4 ハードウェア設計・開発フェーズ

5-5 ソフトウェア設計・開発フェーズ

5-6 試作・デバッグ・検証フェーズ

5-7 検証ツール : ロジックアナライザ





第6章 組み込みを支えるソフトウェア技術



6-1 ソフトウェアの階層構造と位置付け

6-2 ハードウェアとの境界領域

6-3 リアルタイムOSとカーネル

6-4 ミドルウェア

6-5 Javaのインパクト

6-6 Javaと組み込み

6-7 Flashの登場





第7章 組み込みを支えるハードウェア技術



7-1 ASICからSOC(システム・オン・チップ)へ





7-2 ASIC - ゲートアレイ、セルベース、コア

7-3 シリコンファウンドリとIP

7-4 組み込みCPUの発展

7-5 FPGAとリコンフィギュラブル技術





第8章 開発環境とプロジェクトマネジメント



8-1 自動車インターフェースの標準化

8-2 デジタル家電の標準化 : UniPhier (松下)

8-3 統合開発環境

8-4 オブジェクト指向

8-5 デザインパターン、ジェネリックプログラミング

8-6 スキル標準とマネジメント





第9章 組み込みシステムの関連領域



9-1 信頼性

9-2 製造物責任(PL)

9-3 「ユビキタス」と組み込み

9-4 組み込みとセキュリティ



日本を支える「組み込み」の未来(おわりに)

はじめに

はじめに



21世紀は「第3次産業革命」の世紀としてスタートしました。人類の文明は、「動力」を獲得した第1次産業革命(1800年頃)、「電気」を獲得した第2次産業革命(1900年頃)を経て、20世紀の後半から始まった「情報」という新たな技術とともに、「IT革命=第3次産業革命」のまっただ中にあります。「電気の20世紀」の成果−通信、放送、コンピュータなどの技術は、個々の装置・機器から、システム、サービスへと発展し、地球を包み込んだインターネットに代表される「IT(情報技術)」として新たな展開の時代に入りました。

本書は、20世紀に起源を持ち21世紀を支える基盤技術の一つ、「組み込み」について紹介することを目的としています。組み込み技術の成果として21世紀初頭において目立つもの、例えば「携帯電話」「自動車」「ロボット」「ゲーム機」と4つも挙げてみれば、その広がりと重要性、「21世紀の日本経済を支える」という意義も理解できるでしょう。製造業の「黒子」なので目立ちませんが、日本の技術が世界と競争する21世紀の発展を広く深く、陰で支えているのが、「組み込み」関連業界なのです。

本書は、「21世紀の電子立国・日本を支える技術」と言われ、何万人も参加する大きな展示会まであるのに、わかるようでわからない「組み込み」システムについて、その全体像、特に「組み込みソフトウェア」に重点を置いて紹介します。組み込みシステムの企画段階から、ハードウェア・ソフトウェアの設計・開発、生産・保守まで、制作フローに沿って、豊富なビジュアル資料によって解説します。筆者の願いとしては、ソフト業界、ハード業界、計測・情報・通信・自動車など関連業界に興味を持つ初心者必携の本として、「エンジニアの卵」を元気づけるヒントになって欲しい、と希望しています。





2005年4月 長嶋 洋一

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