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SCMを本当に定着させれば、物流コストは削減できる!

定価(税込)  2,100円

監修
編著
サイズ A5判
ページ数 192頁
ISBNコード 978-4-526-06429-6
コード C3034
発行月 2010年03月
ジャンル 経営

内容

本書は、SCMを本当の意味でキチンと定着化させることで、営業、生産、購買、物流といった部門をまたいだ形での物流コスト削減を実現する方法を、事例を出しながら、具体的な方法をわかりやすく解説。それに沿って実行していけば目標が実現できる形としている。

北澤英人  著者プロフィール

北澤 英人(Hideto Kitazawa)
(株)クニエ マネージングディレクター
大手精密機械メーカーにて開発設計部門に所属し、要素技術開発・製品設計・生産試作・特許出願などの製品開発業務に従事、その後日本系・外資系コンサルティングファームにて、大手製造業におけるSCM業務改革・設計開発業務改革・原価管理業務改革・ERP導入コンサルティングを中心に活動。現在、クニエにてSCMソリューションチームを統括する。著書に『SCMを本当に定着させれば、在庫削減は実現できる!』(日刊工業新聞社)・『製品鮮度を高める5つの技術』(日刊工業新聞社)、その他SCMに関する著書・論文を多数発表。本書では第1章〜第3章の執筆と全体の編集・監修を担当。

(株)クニエ  著者プロフィール

戸邊 修一(Shuichi Tobe)
(株)クニエ ディレクター
外資系コンサルティングファームを経て現職。国内またはグローバルに事業を展開している製造業向けのSCM業務改革に従事。本書では第2章と第4章の執筆に携わる。
本多 勝由(Masayoshi Honda)
(株)クニエ シニアマネージャー
外資系コンサルティングファームを経てNTTデータビジネスコンサルティング(現クニエ)に入社。ロジスティクス全般に関わるコンサルティングに従事。本書では第2章と第4章の執筆に携わる。
水田 吉樹(Yoshiki Mizuta)
(株)クニエ シニアマネージャー
大手システムインテグレータ・外資系コンサルティングファームを経て現職。SCM・会計基幹業務の業務改革ならびにERP導入コンサルティングに従事。本書では第3章の執筆に携わる。
磯村 誠二(Seiji Isomura)
(株)クニエ マネージャー
大手総合物流会社の情報システム部門・営業企画部門、外資系コンサルティングファームを経て現職。主にロジスティクスのコンサルティングに従事。本書では第4章および物流コスト削減力診断プログラムの執筆に携わる。
二階堂 智子(Tomoko Nikaido)
(株)クニエ マネージャー
国内SIベンダー、外資系コンサルティングファームを経て現職。販売・物流システム構築、ERPパッケージ導入、日本版SOX対応等に従事。本書では第4章および物流コスト削減力診断プログラムの執筆に携わる。
山本 浩也(Hiroya Yamamoto)
(株)クニエ マネージャー
国内独立系SIベンダー・外資系コンサルティングファームを経て現職。現在、ロジスティクス構想策定・業務プロセス設計・システム導入支援を行う。本書では第4章の執筆に携わる。
飯田 昌司(Masashi Iida)
(株)クニエ シニアコンサルタント
外資系大手食品メーカー情報システム会社を経て現職。現在、内部統制、商品営業改革、ロジスティクス全般に関わるコンサルティングに従事。本書では第4章の執筆に携わる。

株式会社クニエ
〒135−6002東京都江東区豊洲3−3−3豊洲センタービル2F
TEL) 03−5546−2541
FAX) 03−5546−2546
Email) info@qunie.com
URL) http://www.qunie.com

目次

目次

はじめに

第1章 物流コストはSCMで削減する
1.1 製造業を取り巻く事業環境
1.2 コストダウン活動の現状と課題
1.3 製造業における物流コストの割合
1.4 SCMで物流コストを削減する
1.5 SCMを定着化して、物流コスト削減力を高める

第2章 これまでの物流コスト削減の問題点
2.1 単価を下げるだけのコストダウン
2.2 物流部門に閉じた取り組み
2.3 アウトソーシングの弊害
2.4 グローバル対応の立ち遅れ
2.5 価値の見えない物流子会社

第3章 物流コスト削減力向上プログラム
ステップ1 現状の業務を把握し、プロジェクトを編成する
ステップ2 レギュラー物量を定義し、ムダな在庫と物流を可視化する
ステップ3 製品をグループ化し、SCM方針を立案する
ステップ4 SCM方針に基いて、イレギュラー物量の改善施策を立案する
ステップ5 レギュラー物量の効率化施策を立案する
ステップ6 物流コスト削減ツリーを作成し、数値目標を設定する
ステップ7 プロジェクト全体計画を策定し、施策を具体化する
ステップ8 新業務を定着化して、物流コスト削減力を高める

第4章 物流コスト削減のソリューション
4.1 物流拠点統合・再配置
4.2 外荷の取り込み
4.3 庫内業務の効率化
4.4 調達物流の内製化
4.5 物流会社の選定
4.6 物流ABC/ABM

付録 物流コスト削減力診断プログラム

引用文献・参考文献

著者紹介

はじめに

今、多くの企業が物流コストの削減に取り組んでいる。そしてそのための解説書も数多く出版されているが、これらの本の多くは、物流コストを「物量」×「単価」に分解し、この「単価」を低減するための業務改善の手法を解説している。ところがこうした業務改善を積極的に行ってきた企業においても、実は「単価」ではなく「物量」にムダを抱えている企業が多いのだ。
顧客の需要に合わせて、必要なときに必要なものが必要なだけ運ばれていれば、物量のムダは発生しない。しかし多くの企業で、不必要なときに不必要なものが多めに運ばれ、それが物流コストのロスとなっている。このロスを削減するには、ムダなものを運ばない業務プロセスを確立する必要がある。そこでこの業務プロセスを構築するための、具体的な方法を解説した適切な書籍を探すのだが見当たらない。これが本書執筆のきっかけである。
物流部門は一般的に、営業部門や生産部門からの指示を受けてモノを運んでいる。そのため物流部門の取り組みだけでは物量のムダは削減できない。しかし多くの企業で、物流コストの削減に物流部門だけで取り組んでいる。そのために十分な成果を得られていない。
このムダな物量をなくす、すなわち顧客の需要に合わせて、必要なときに必要なものを必要なだけ運ぶ業務プロセスを作るためには、最終のお客様に商品をお届けするまでの各業務を、個別最適でなく全体最適を指向して課題解決・業務改革を行うSCM(サプライチェーンマネジメント)の適用が有効なのである。
SCMの考え方で過剰な在庫を作らず、需要に連動した生産と物流を行う業務プロセスに変えることで、ムダな物量は削減できる。また営業部門と物流部門とが連携して業務を見直すことで、高コストの原因となっている顧客への過剰サービスを見直すことが可能となる。
しかし、現状、多くの企業では、こうした部門をまたがる業務の見直しを行わず、単価を下げるだけのコストダウンを行っている。社内で取り組むべき業務改善に取り組まずに、ムダな物量までも含めて、外部の物流会社にアウトソーシングしている。こうした改善を行わない状態でのアウトソーシングは、企業にとっては宝の山を手放すことに等しい。
本書はSCMの考え方で、物流部門だけでなく営業部門や生産部門が連携し、全体最適の視点で業務を見直すことで、継続的に物流コストを削減できる業務プロセスの構築方法を解説している。この継続的に物流コスト削減に取り組む力を、本書では「物流コスト削減力」と呼んでいる。企業を取り巻く事業環境はめまぐるしく変化している。顧客の変化、製品の変化、競合の変化、物流業界の変化に対応して、継続的に物流コストを削減していく必要がある。
物流コスト削減力の向上は物流部門だけの取り組みでは実現できない。そのためSCMの視点から、営業部門・生産部門など関連部門の業務のあるべき姿を、できる限り解説もしくは例示した。物流部門をはじめとして物流コスト削減の使命をもたれている方が、各部門をリードする際に参考としていただくことを意図したものである。また物流会社にアウトソーシングする前に、自社ですべきことは自社でできるように、ステップ・バイ・ステップで具体的に、検討の進め方を解説している。本書を活用して物流コスト削減力の向上に取り組み、製造業や流通業に従事される方々の業務の活性化や、企業価値向上の一助となれば幸甚である。
最後ではあるが、本書の出版に際し企画から校正にいたるまで数々のアドバイスをしていただいた日刊工業新聞社の藤井浩氏と、クニエの加島三洋子氏に改めて感謝の意を表したい。

2010年3月
執筆者を代表して
株式会社クニエ
マネージングディレクター
北澤 英人

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