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知らなきゃヤバイ!
太陽光発電ビジネス、大競争時代を乗り越えろ

定価(税込)  1,512円

監修
編著
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06447-0
コード C3034
発行月 2010年03月
ジャンル ビジネス 電気・電子

内容

太陽光発電業界は日本メーカーが寡占順位を下げる一方で、欧米アジアの新興企業が台頭し、各国が大規模な導入と生産拡大に打って出ている。本書は戦国時代さながらの太陽光発電ビジネスの現状と参入企業・海外動向をウォッチし、日本がどのように戦っていくかを提言した。

一木 修  著者プロフィール

株式会社 資源総合システム
代表取締役 一木 修 (いっき おさむ)
1978年3月 早稲田大学理工学部資源工学科 卒業
1983年3月 早稲田大学大学院理工学研究科資源工学専攻 博士課程研究指導終了
1983年3月 株式会社資源総合システム 設立、代表取締役に就任
設立以来、シリコン原料から発電システムまでをカバーする太陽光発電分野専門のシンクタンクの代表として、調査及びコンサルテーションに従事し、今日に至る
受賞歴:太陽光発電国際会議(PVSEC)「特別賞」受賞(2007年12月)

目次

CONTENTS

Chapter 1 いまなぜ太陽光発電に注目が集まるのか ▼▼▼▼

01 3つの使命を担う太陽光発電を巡って世界を舞台に戦いが繰り広げられている
02 日・米・欧が目指す太陽光発電利用拡大のシナリオはこうだ!
03 太陽光発電普及拡大の決め手は各国の支援策
04 世界で太陽光発電システムはこのように利用されている

Chapter 2 激変する太陽光発電ビジネス ▼▼▼▼
05 世界の太陽電池生産量が4年間で7倍に増加!
06 太陽電池生産量トップ10企業
07 各国の太陽光発電導入はここまで進んだ
08 日本の太陽電池産業はついに生産量で1GWを突破!
09 欧米の太陽電池産業の隆盛は新興企業が起爆剤となっている!
10 新興地域の太陽電池産業は急成長の中で企業が乱立
11 太陽光発電産業が目指すゴールと道のり

Chapter 3 太陽光発電システムのプロセスとプレイヤー ▼▼▼▼

12 太陽電池モジュールの種類と基本構造
13 太陽電池モジュールが製品になるまで〜結晶Si太陽電池編〜
14 太陽電池モジュールが製品になるまで〜薄膜太陽電池編〜
15 太陽光発電システムのいろいろな使われ方
16 システムインテグレータとは?〜太陽光発電ビジネスはシステムインテグレータが担う〜
17 太陽光発電の電力を売るビジネスがある

Chapter 4 業界に押し寄せる拡大と新規参入の波 ▼▼▼▼

18 世界の太陽電池産業で起こっていること
19 主要企業の世界戦略はこうだ
20 世界中で能力拡大と拠点拡大がとまらない
21 各種太陽電池や部材の新規参入や事業提携が続々
22 原材料業界でも激動の動き〜原料シリコン、ガス、モジュール材料〜
23 ターンキー製造装置があれば、太陽電池が作れる!

Chapter 5 各国がしのぎを削る技術開発競争 ▼▼▼▼
24 太陽光発電の技術開発はなぜ必要か〜普通の電源を目指して〜
25 日本の太陽光発電技術開発はこう進める!
26 欧州における技術開発〜日本の技術開発を意識しさらに上回る目標を設定〜
27 アメリカにおける技術開発〜景気対策も含め多額の研究開発予算を投入〜

Chapter 6 日本が再び世界をリードする戦略は!? ▼▼▼▼

28 世界の太陽光発電は10年間でこれだけ変貌した
29 太陽光発電ビジネスの可能性はここまで広がった
30 日本の国際的プレゼンスは低下の一途
31 日本の太陽光発電産業強化への処方箋
32 オールジャパン体制による普及・拡大行動が太陽光発電産業を自立させる
33 日本の太陽光発電は今後こうなる!!

太陽光発電は製造時に消費する以上に大きなエネルギーを生み、低炭素化に貢献する/太陽光発電はエネルギー需要にこれだけ貢献する/主要国における支援制度の歩み/認証制度とは/スマートグリッド、グリッドパリティ/日・米・欧の工業会はいま/発展途上国における太陽光発電の役割

▼▼▼ はじめに
太陽光発電システムの普及拡大の動きが、日米欧を始めとして世界全体に拡がっています。太陽光発電システムの中核となる太陽電池の生産量は毎年40%以上の成長を続け、世界の太陽光発電産業は急速に膨張しています。産業界では、買収、合併、合弁、提携、新規参入などの動きや生産設備の新設・増設が年を追うごとに活発化しています。かつては日米欧が太陽電池をほぼ独占的に生産していましたが、中国、台湾などでも生産が始まり、短期間のうちにトップランクの生産国に大躍進しています。
この間に日本の太陽電池生産量はシェアを下げ、企業別ランキングで世界一の生産量を誇った日本企業が欧米や中国の新興企業の後塵を拝する事態となるなど、太陽光発電ビジネスは激動の時代を迎えています。さらに折からの金融危機は、世界全体の産業の成長を停滞させ、世界の有力企業の業績を低迷させました。世界の太陽電池生産能力は市場規模を大きく上回り供給過剰となっています。そのような中、アメリカの薄膜太陽電池メーカーFirst Solarは、逆境を跳ね返して世界初となる年間1GWの太陽電池の出荷を達成しました。来るべき本格的なビジネスチャンスに賭けて新規参入の動きも後を絶ちません。
太陽光発電のこれまでの急拡大は「初期市場定着」の過程と言えます。今やっと、本格的な産業発展の入口に立ったところです。太陽光発電の本格普及はこれからが本番であり、太陽光発電ビジネスのつぼみが大きくふくらんでいます。
太陽エネルギーは世界中どこでも利用可能でしかも莫大な量があり、未来のエネルギー源として大いに期待されています。これを電力として利用すれば、既存の発電設備に比べて大幅にCO2排出を削減できます。太陽光発電産業は、原料、太陽電池、周辺機器、発電システム設計、設置、運用の一連の流れが大きな雇用を生み出し、新産業としての期待も広がっています。
こうした太陽光発電の潜在的可能性の高さから、各国政府はこれを新たな産業とするためのプログラムを立て実行しています。日本では、2009年1月から住宅用太陽光発電システム補助金制度が復活し、2009年11月には余剰電力の固定価格買い取り制度もスタートするなど幾多の支援策が用意されています。アメリカや欧州でも工夫を凝らした優遇策が設けられ、世界市場が足踏みする中でも、日本・アメリカ・ドイツでは太陽光発電の導入量を順調に拡大しています。
本書では、これまでの約10年間に太陽光発電産業が辿ってきた道のりとその背景を様々なデータで示し、太陽光発電に期待される社会的効果は何か、世界の産業界はどう動いているか、太陽光発電ビジネスとはどのようなものか、まだ経済的に自立できない太陽光発電を各国はどのように支援しているか、本格的エネルギー源とするための技術課題は何か、日本の太陽光発電産業が再び世界をリードするための処方箋は何かなどを多角的に分かりやすく記述しました。
当社がこれまでの実績を基に総力を挙げて最新情報や知見を凝縮したもので、執筆に参画した社員全員の経験が詰まっています。
太陽光発電ビジネスは国際的な大競争時代に突入し、各国間・企業間における覇権を賭けた競争は今後も激しさを増すでしょう。本書が、太陽光発電ビジネスに関心を抱かれる方々にとって、その現状を理解し将来を考えるための道案内となり、今後の太陽光発電産業の発展に少しでも貢献できれば幸いです。
出版にあたり日刊工業新聞社の三沢薫さんにたいへんお世話になりました。ここに心からの謝意を表します。
最後に、太陽光発電の普及拡大のために走りつづけてきた私をいつも笑顔で応援し、将来を楽しみにしていた亡き娘有美奈に心から感謝すると共に、本書を献げます。
2010年3月
株式会社 資源総合システム
代表取締役 一木 修

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