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ついてきなぁ!加工部品設計で3次元CADのプロになる!

定価(税込)  2,376円

著者
サイズ A5判
ページ数 220頁
ISBNコード 978-4-526-06400-5
コード C3053
発行月 2010年02月
ジャンル 機械

内容

「ついてきなぁ!」シリーズ第3弾。板金部品、樹脂部品、切削部品の3次元CAD設計を通して、設計初心者をベテラン設計者に導く。「設計サバイバル術」と称したノウハウポイントを「てんこ盛り」で紹介した、機械設計者すべてに役に立つ入門書。

國井良昌  著者プロフィール

(くにい よしまさ)

技術士(機械部門:機械設計/設計工学)
日本技術士会 機械部会 幹事
埼玉県技術士会 幹事
日本設計工学会 会員
横浜国立大学 大学院工学研究院 非常勤講師
首都大学東京 大学院理工学研究科 非常勤講師

1978年、横浜国立大学 工学部 機械工学科卒業。日立および、富士ゼロックスの高速レーザプリンタの設計に従事。富士ゼロックスでは、設計プロセス改革や設計審査長も務めた。1999年より、國井技術士設計事務所として、設計コンサルタント、セミナー講師、大学非常勤講師としても活躍中。
以下の著書が日刊工業新聞社から発行されている。
・ついてきなぁ!加工知識と設計見積り力で『即戦力』
・ついてきなぁ!『設計書ワザ』で勝負する技術者となれ!

URL:國井技術士設計事務所 http://adf.web.infoseek.co.jp/
システム工学設計法講座 http://a-design-office.com/

目次

はじめに:設計者よ!遭難する前に設計サバイバル術を知れ!

第1章 究極の設計サバイバル術
  1-1 設計サバイバル術とは
  1-2 トラブル回避は、断面急変の探索スキャンでよし!
  1-3 板金部品における断面急変と回避の具体例
  1-4 樹脂部品における断面急変と回避の具体例
  1-5 切削部品における断面急変と回避の具体例
  1-6 断面急変に関するまとめ
     〈設計サバイバル術・チェックポイント〉

第2章 板金部品における設計サバイバル術
  2-1 板金部品における設計サバイバル術とは
  2-2 C面だけで強度アップする設計サバイバル術
  2-3 板金箱の設計サバイバル術
  2-4 回路基板を収容するシールドボックスを設計する
  2-5 VTR機構部を設計サバイバル術で分析する
  2-6 崖っぷちに立つねじ穴の設計サバイバル術
  2-7 嵌め殺しの設計サバイバル術でねじ不要
  2-8 回転止めのサバイバル術で低コスト化
  2-9 既存品を設計サバイバル術で評価する
     〈設計サバイバル術・チェックポイント〉

第3章 樹脂部品における設計サバイバル術
  3-1 樹脂部品における設計サバイバル術とは
  3-2 恐怖のケミカルクラックから逃れる設計サバイバル術
  3-3 恐怖のウェルドラインから逃れる設計サバイバル術
  3-4 樹脂箱の設計サバイバル術
  3-5 回路基板を収容するシールドボックスを設計する
  3-6 樹脂設計の加工ルール
  3-7 崖っぷちに穴を開ける設計サバイバル術で低コスト化
  3-8 スナップを効かせる設計サバイバル術でねじ不要
  3-9 熱カシメで締結する設計サバイバル術でねじ不要
  3-10 板金部品と樹脂部品を融合する設計サバイバル術
     〈設計サバイバル術・チェックポイント〉

第4章 切削部品における設計サバイバル術
  4-1 切削部品における設計サバイバル術とは
  4-2 「C」と「R」は切削部品の設計サバイバル術
  4-3 鋳物箱の設計サバイバル術
  4-4 板金部品と切削部品を融合する設計サバイバル術
  4-5 樹脂部品と切削部品を融合する設計サバイバル術
  4-6 切削部品の生きる道
     〈設計サバイバル術・チェックポイント〉

おわりに:「図面を描いたら、もう手遅れ!」
書籍サポートのお知らせ

はじめに

設計者よ!遭難する前に設計サバイバル術を知れ!

設計初心者の皆さんが、……
・回路基板を固定する板金箱(シールドボックス)を設計しろ!
・TVゲーム機構部を収納する樹脂筐体(きょうたい)を設計しろ!
・ベルトコンベアを動かす回転軸を設計しろ!
と言われて、いきなり設計できるでしょうか? その答えは、「不可能!」です。
 
皆さんは、下図左側のように頭の中に浮かぶ形状を、そのまま3次元CADでモデリング(造形)して、図面化してしまうのが現実ではないでしょうか?

 なぜ、ベテラン設計者のように設計できないかと言えば、設計に関わるセミナーや書籍が以下の類しか存在しないからです。

   ・図面の描き方         ・機械加工の仕組み
   ・モータの原理とその応用    ・最適材料の選択法
   ・わかりやすい溶接技術     ・カンタンな原価低減法 など

 セミナーと書籍が見当たらないということは、学校でも教えていないし、教える講師もいないということです。その結果、前ページに示した図表のように「初心者の設計」ができてしまいます。残念ですが、このような設計では、加工が困難なためにコスト高となるばかりでなく、変形やクラック(割れ、ヒビ)が入ってトラブルを引き起こす場合が少なくありません。

 そこで、本書は以下に示すコンセプトと手段でこの不具合を解決します。
【コンセプト】
 図面を描く前に知っておくべき加工の基礎知識、そのうち、最も有効な知識だけを伝授し、設計初心者を一気にベテラン設計者へと導く。

【手段】
 板金、樹脂、切削の設計に関して、従来書籍にみられるマニアックな加工知識を避け、「設計サバイバル術」と称する設計の「知恵」と「道具」だけで加工しやすい形状へと導く。

【目標】
 板金、樹脂、切削の設計に関する「親切なお料理本」を目指した。

 話を変えて、例えば料理の話です。
「この鯵(アジ)を3枚におろせ!」と言われたら、目の前の鯵を縦か横に3分割すればよいと想像できます。しかも、「枚」という単語からは、縦に分割するのではなく、水平に3枚分割すればよいのだと気がつきます。

気がつかない場合でも、下図のように、料理学校や書籍やビデオ教本などの十分な「環境」が整っていて、手取り足取り教えてくれます。昔から料理関連は、非常に充実した学習環境が整っています。

本書は自学習ができる「親切な料理の教本」を手本にしました。板金部品、樹脂部品、切削部品が容易に設計できるよう、また、一日も早くベテラン設計者に近づくために自学習できる「環境」を若手技術者へ提供します。

それでは、その説明から第1章へと入っていきましょう。

2010年1月
筆者:國井良昌

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