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双胴型高速船
 双胴船とは,船体の中央に縦にトンネルを配して没水部分を2つに分割し,航行抵抗を減少させた船のことです。そのため高速性能がよく,スクリューの代わりに水を噴射して前進するウォータージェット推進のものならば,最高速力41ノット(時速約75Km)で航行できるものもあります。また波浪衝撃が効果的に緩和されるほか,単胴船に比べて復原力が非常に大きく,波浪中でも高い安全性を発揮します。
 現在,阪神〜淡路航路や大阪〜徳島航路などに就航しています。
半没水型双胴船
 半没水型双胴船は一般の双胴船とは異なり,排水量の主要な部分を2つの魚雷型没水船体として水面下に配置し,この上に上部船体を載せた格好をしています。
 この船型は,水面面積が非常に小さいことから波の影響を受けにくく,波浪中の動揺と速力低下が他に比べて非常に小さくなっています。また2つの没水船体の間隔を広くとることで,同一排水量の単胴船の2倍の甲板面積が確保できます。
 最高速力は約30ノット(時速約55Km)。熱海〜大島航路などに就航しています。
エアクッション船
 エアクッション船とは,エアクッションを形成して船体を浮上させる船の総称で,ホーバークラフトもこの中に含まれますが,写真の東京都の河川調査船「すみだがわ」はホーバークラフトのようにスカートが船体全周には設けられておらず,船体の前半分と船尾にのみ配置されています。
 推進方式にはウォータージェット方式を採用し,プロペラ方式に比べて騒音を低減。エアクッションの調節で橋桁下では浮上高さを低くすることもできます。最高速力は28.5ノット(時速約50Km)。
テクノスーパーライナー
 テクノスーパーライナーは,アジアNIESを1日輸送圏とすべく開発が進められている高速・大量輸送型の貨物船で,1990年代後半の実用化を目指しています。
 写真の実海域実験船「飛翔」は,双胴船とホーバークラフトの特徴を兼ね備えた船で,双胴船の前部と後部をシールして船底部に四角い空間をつくり,ここに空気を送り込むことで水没部を減らして水の抵抗を小さくしています。推進は2基のウォータージェットポンプで行い,1994年の航行試験では,最高速度54ノット(時速約100Km)を記録しました。

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