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SDGsビジネス戦略
企業と社会が共発展を遂げるための指南書

定価(税込)  2,376円

編著
編著
サイズ A5判
ページ数 288頁
ISBNコード 978-4-526-07922-1
コード C3034
発行月 2019年02月
ジャンル 経営 ビジネス

内容

SDGs(持続可能な開発目標)という言葉は知っているが、ビジネスとしてSDGsに取り組むにはどうしたら良いのだろうか、と考えている企業担当者・経営者も多い。企業がビジネスとしてSDGsに取り組むには何をすればいいか(優先課題の決定、目標設定、事業戦略への落とし込み)などを丁寧に解説する。

ピーター D. ピーダーセン  著者プロフィール

一般社団法人NELIS代表理事、リーダーシップアカデミーTACL代表
1967年、デンマーク生まれ。コペンハーゲン大学文化人類学部卒業。日本在住28年。2000年に、CSR・環境コンサルティングを手掛ける株式会社イースクエアを共同創業し、2011年まで同社の代表取締役社長を務める。その間、日本の大手企業のサステナビリティ戦略を多面的に支援し、また米国からLOHASなどの新たなコンセプトを日本に紹介する。現在は、世界と日本企業における「次世代リーダー」の育成に力を注ぐ。

竹林征雄  著者プロフィール

(たけばやし まさお)
一般社団法人日本サステイナブルコミュニティ協会顧問、株式会社エンビプロ・ホールディングス、シン・エナジー株式会社顧問
新潟県出身。荏原製作所理事、横浜市立大学客員教授、大阪大学特任教授、国連大学ZEFプログラムコーディネーター、東京大学IR3S特任研究員。ほか通産、農水、環境省、自治体の委員会活動、アミタホールディングス取締役を経て、現在に至る。再生可能エネルギーなどに注力、啓発普及に努める。共著10冊。

目次

まえがき:本書の使い方

序 章 企業と社会―共存と共発展を模索するその歴史的変遷
 ピーター D. ピーダーセン
株式会社の進化を俯瞰する
株式会社の進化における第一幕:重商主義の時代
株式会社の進化における第二幕:産業資本主義の時代
株式会社の進化における第三幕:持続可能経済の時代
1980年代以降の企業と社会の関係性―3つのステージ
2015年以降にさらに鮮明になった「社会の変革ドライバー」
環境・社会イノベーションは「第5の競争軸」
いまこそ「リフレーミング」が必要

第1章 世界共通言語SDGsとは
 竹林 征雄
はじめに
SDGsに到る系譜
具体的にSDGsとは何か
日本におけるSDGs活動
SDGsの世界的な2つの動向
SDGsとビジネス・企業
SDGsを経営に取り込むにあたり、従来と異なった思考方法が必要である

第2章 SDGs経営実践のための「ツール・ボックス」
 ピーター D. ピーダーセン
共発展のキーワードは「トレード・オン」
SDGs戦略の実践に向けての「基本姿勢」とは
基本姿勢、その1:CSR的とらえ方から脱却する
基本姿勢、その2:SDGsを「イノベーション・ドライバー」として活用する
基本姿勢、その3:パートナーシップと協働の重要性を認識する
SDGs経営―理解のフェーズ
SDGs経営の実力測定
SDGs経営実力測定―6つの側面
SDGs経営―行動のフェーズ
SDGs経営―表現のフェーズ
SDGs経営実践のための「ツール・ボックス」ワーク編

第3章 企業が取り組むべきSDGs
企業活動で特に重要な12の目標
目標2 飢餓をゼロに
 国連WFP日本事務所
目標3 すべての人に健康と福祉を
 公益財団法人 未来工学研究所 22世紀ライフェンスセンター 主任研究員 小野直哉
目標6 安全な水とトイレを世界中に
 グローバルウォーター・ジャパン 代表 吉村和就
目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
 日本サステイナブルコミュニティ協会 竹林征雄
目標8 働きがいも経済成長も
 合同会社 地球村研究室 代表社員、東北大学名誉教授 石田秀輝
目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
 長岡技術科学大学 理事・副学長 三上喜貴
目標11 住み続けられるまちづくりを
 関西大学社会連携部・名誉教授、大阪大学名誉教授 盛岡 通
目標12 つくる責任 つかう責任
 アミタ株式会社 代表取締役 佐藤博之
目標13 気候変動に具体的な対策を
 国立環境研究所 増井利彦
目標14 海の豊かさを守ろう
 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン) 自然保護室 山内愛子
目標15 陸の豊かさも守ろう
 株式会社レスポンスアビリティ 代表取締役 足立直樹
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
 一般財団法人CSOネットワーク 事務局長・理事 黒田かをり

第4章 企業のSDGsの取組事例
SDGsの目的と、達成に向けた2種のアプローチ
 アミタホールディングス株式会社
資源インフラで持続可能社会の一翼を担う
 株式会社エンビプロ・ホールディングス
「再エネ100%」の住宅・建築・街づくり
 大和ハウス工業株式会社
再エネが地球と地域を救う
 シン・エナジー株式会社

特別寄稿
ビジネスの世界が担う持続的未来とSDGs
東京都市大学・特別教授 涌井 史郎 (雅之)

特別対談
「SDGsと地域循環共生圏」
熊野英介 アミタホールディングス株式会社代表取締役
中井徳太郎 環境省総合環境政策統括官

あとがき
巻末付録 SDGs17目標 169ターゲット一覧
執筆者紹介

はじめに

まえがき:本書の使い方

 「人間は、自然との闘いに勝ったと思うその瞬間に、自らが負けた側に立っていることに気付くだろう」。このように指摘したのは、異端の経済学者で「スモール・イズ・ビューティフル」iを著した、英国のE. F. シューマッハーである。
 20世紀後半は、この事実に人類が気づかされたのと同時に、社会面においても貧困を撲滅し、公平で公正な社会を実現しない限り、未来が危うくなることを、強く感じるようになった。
 そのため、人類の大きな共同作業として、国際連合を中心に、2000年にMDGs(ミレニアム開発目標―目標年度:2015年)、2015年に、その後継となったSDGs(持続可能な開発目標―目標年度:2030年)が打ち出され、共通の目標と共通言語として、世界を突き動かしている。
 本書は、SDGsをどのようにして企業の戦略に落とし込み、「健全な価値創造」を実現できるかに関する多面的かつ実用的な内容を提供すべく、発刊する運びとなった。
 2016年いっぱいまで、日本におけるSDGsの認知度はまだ低かったが、2017年から2018年にかけて、理解が急速に広まった。そして2019年以降は、いよいよ行動に移るべき時期が訪れている。その行動において、基礎となる着眼点や哲学と、企業の現場で具体的なアクションを起こすためのヒントとツールが、本書に多数含まれている。

 本書は、例えば次のようにご活用いただける。
 ◦最初から最後まで読み、全体的な理解を得る
 ◦SDGsの背景(序章、第1章)、関心の強い個別目標(第3章)、SDGs戦略への落とし込みについて(第2章)、ニーズに合わせて読む
 ◦コラムや対談記事などで、有識者の鋭い視点を参考に、自分の考えを深める
 ◦戦略に落とし込むための各種フレームワークやツール(第2章)を、社内外の必要な場面で活用する
 ◦具体的な企業事例(第4章)からインスピレーションを得て、次の一手を考える

 第2章で紹介する「7つの経営ツール」は、いずれも下記URLから、無料にてダウンロードすることができる。ぜひ、現場を刺激し、企業価値と社会価値が同軸に乗る経営の実現に向け、本書をご活用いただきたい。

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