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アントレプレナーシップ論講座
みんな、心に、起業家精神!

定価(税込)  2,200円

著者
サイズ A5判
ページ数 216頁
ISBNコード 978-4-526-07164-5
コード C3034
発行月 2013年11月
ジャンル 経営

内容

「古くなったビジネスモデルを打ち壊し、新しいアイディアを自分で企てる」そして「とんでもない奴」。いま、社会は革新性にあふれた人材を求めている。それがアントレプレナーシップ。アントレプレナー(起業家)の精神で社会が作り出した「できない」と思う心の壁を乗り越える。著者の12年間にわたる理系大学生向けの「アントレプレナーシップ論」講座のノウハウを公開する本!就活のための準備にも最適。

柴田英寿  著者プロフィール

(しばた ひでとし)
1967年4月30日生。早稲田大学政治経済学部卒。ワシントン大学オーリンビジネススクールにてMBA取得。㈱日立製作所勤務。1999年『ビジネスモデル特許戦略』(東洋経済新報社)にてシステムエンジニアが特許によって報酬を得る考え方を提示。以降『お先に失礼する技術』(WAVE出版)にて朝型、定時退社によるライフスタイルを、『会社の外で稼ぐ術』(朝日新書)にて複業・兼業の正当性を提案。2002年から12年にわたり「アントレプレナーシップ論」講座を理系を中心とした大学生・大学院生向けに開講。2002年〜2006年日本知財学会理事。2006年から日米リーダーシッププログラムフェロー。
アントレプレナーシップ論講座
http://www.openschooljapan.org/

目次

○ はじめに

第1部 みんな、心に、アントレプレナーシップ
1・1 アントレプレナーシップへの一歩
  ○ 関わっていたい
  ○ やりたいことは見つからない
1・2 変わっているのが普通
  ○ 企てるから挑むへ
  ○ 礼儀正しい社会不適合者
1・3 アントレプレナーシップ
  ○ 誰しも心にアントレプレナーシップ
  ○ アントレプレナーシップの開花
1・4 起業と企業
  ○ 起業と起業一歩手前
  ○ 起業も企業も一人ではできない
  ○ 関わっていたい若者たちの可能性
1・5 組織の中でのアントレプレナーシップ
  ○ 社内起業制度
  ○ トップでなければいけないか
  ○ 組織を変える案
1・6 第二の学校─職場─ 
  ○ 立派な構成要素
  ○ 会社を利用する

第2部 アントレプレナーのつくり方
2・1 この講座、オープンソースです
  ○ リトルリーグ
  ○ 講座としてのアントレプレナーシップ論
2・2 成り立ちと変遷
  ○ ジャガーに乗る技術者
  ○ ティーチングアシスタントが活躍
  ○ ビジネスプランコンテストの評価
  ○ リーンスタートアップとの共感
  ○ 不要になった科目
2・3 学校では学べないこと
  ○ 他人中心の視点
  ○ 目的、目標を持つこと
  ○ 質問の仕方
  ○ 評価の仕方
2・4 講座の構成
 2・4・1 全体の流れ
 2・4・2 仲間づくり
  ○ 明るく楽しく
  ○ 目的、目標を共有する
  ○ 言いにくいことを言う
 2・4・3 ニーズをつかむ
  ○ 相手の言葉を正しく聞く
  ○ ヒアリングのコツ
  ○ ドラゴンとの対峙
 2・4・4 シーズを確かめる
  ○ キリングファクター
  ○ タイミング
  ○ コスト〜安いが一番〜
 2・4・5 共通技術
  ○ メール
  ○ 約束の破り方
  ○ プレゼンテーション
  ○ 発想法
  ○ 意思決定
  ○ 問題解決法

第3部 アントレプレナーシップで学校と社会を変えよう!
3・1 はじめの一歩
  ○ 勇気のためのエール
  ○ 免疫への一歩
  ○ 視野を広げる一歩
3・2 つなぐ
  ○ 学校と社会をつなぐ
  ○ 継続と革新をつなぐ
  ○ 老年、中高年と若者をつなぐ
3・3 これから
  ○ 未来を考えることのワクワク
  ○ プロトタイプ工房
  ○ もっとオープンに
  ○ アジア・カップ

○ おわりに
○ 付録 アントレツール集

はじめに

12年間の講座を通して、とんでもないことを発見してしまいました。アントレプレナーシップが弱いと言われる日本人と、アントレプレナーのための環境が整っていないと言われる日本にも、社会を変えていく日本人と日本に合うやり方があることを発見したのです。
初めからここにたどりつくとは考えていませんでした。講座を始めたときは、受講生は全員起業して、私もそうしようと考えていました。しかし、結局、学生のほとんどは起業より組織に入ることを望みます。若手の社会人の多くも、起業より組織の中で自分の能力を発揮したいと考えています。私もいまだに会社員です。組織を飛び出して起業してくれるなら心配はいりません。組織にいたら普通は組織に流されて元気をなくしていきます。
そうならない方法があるのです。その方法が本書で紹介していくものです。しかもこのやり方は講義を通して身につけることができます。誰でも(とはいかないのですが)受講すればできるようになります。
身につけ方は起業して新たに組織を作っていく人にも、今ある組織で革新を成し遂げる人にも共通するものです。まず、本当の意味で学校を卒業することです。学校は言われたことに従うように教育します。ところが社会は自分から進んで周りを変えることを求めます。180度違います。この方向転換の方法を教えてもらわないと、社会でも学校にいるように生きていってしまいます。そうなってしまった人はたくさんいます。なので何かをなそうとすると周りのそういう人の考え方を変えることから始めなくてはなりません。本書では、自分が変わり、同じ方法で周りも変えていく方法を紹介します。
変わるということは最初は照れくさく、気持ちが悪いものです。しかし、変わってみると本当に気持ちよいものです。
学ぶことはほかにもあります。一通り学べば周りを変える人間になれます。起業する、研究する、会社員や公務員になる、学ぶ前とやることは変わらなくても、中身はまったく変わります。エキサイティングでクリエイティブな毎日になります。なぜそう言えるのか、卒業生がそうなっているからです。若いうちに講座を受けた彼らは本当にラッキーだと思います。若くして変われば、楽しい時間が長くなるからです。年を取ってからでも大丈夫です。
変わる方法はほかでは習えません。独学する人もいます。運よく師匠に巡り会えて弟子入りする人もいます。しかし、稀です。講座なら誰でも分けへだてしません。本なら誰でも読めます。もちろん本だけで変われるとは保証できません。私たちの講座は受講生が変わるにはどうしたらよいかの試行錯誤をしてきました。12年もやるとものすごい量の事例がたまります。こんなことを12年もやっているところはありません。本書で私たちのノウハウをつかんで欲しいです。
夢は大事です。起業家を育てよう、ベンチャー立国になろうと言うのはよいことです。しかし、現実から夢にたどりつく道がなくては夢は夢のままです。本書で書くのはこの夢にたどりつくための道です。今まで知られていなかった道です。この道に一歩踏み出してみませんか。
本書の執筆にあたり、株式会社情報基盤開発の千保理さん、東京大学特任助教の浜松翔平さんに協力いただきました。藤田真弥さんには査読をして頂きました。高澤暢さんには内容に関して協力していただきました。ハツミコウイチさんにはイラスト(第2部以降)を提供いただきました。

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